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テンセントの女性リーダーたちがテクノロジー業界の女性を称える
テンセントの女性リーダーであるElizabeth Byun(卞貞媛)、Jiabao Wang(汪佳寶)、 Monica Zheng(鄭紅敏)はイノベーションを促進し、社会にポジティブな影響を与えるために尽力しています。 彼女たちは自分たちのテクノロジーに関するスキルを活かすことで、より豊かで充実した生活を送れるようになると信じています。また、ほかの女性にも同じ選択肢を提供したいと願っています。 3月8日の国際女性デーを迎えるにあたり、私たちは多様性に富んだ職場環境の構築と次世代の女性リーダーの育成に尽力した過去、現在、そして未来の女性たちの貢献に感謝し、称えたいと思います。
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Tech for Good ― 科学技術を用いた社会的課題の解決
テンセント・ホールディングスの共同創業者Pony Ma(馬化騰)は、同社経営理念のひとつである「Tech for Good」の進捗と持続可能な社会価値の創出について考えを述べました。本文はその抜粋です。 数年前、テンセントの社員の1人が朝のジョギング中に倒れて亡くなりました。この事件は、私に大きな衝撃を与えました。私たちが助けることができず、医療的な緊急対応ができなかったことは今でも個人的につらい記憶として残っています。 私はこの悲劇をきっかけに、誰かが緊急医療事態に陥ったとき、どうすれば応急処置や救急隊員を早急に呼び出すことができるのかを考えるようになりました。 私は同僚たちと社内で検証を重ね、中国の緊急通報システムである120(日本の119番に相当)を補完できるデジタル緊急通報システムの開発に踏み切りました。 例えば誰かが気を失ったとき、付近の緊急コードをスキャンすることで近くのボランティアを呼び出すことができます。昨年、私たちのオフィスビルで気を失った人がいた際にはこのようなシステムを使って20人以上の同僚が4分以内に救助に駆けつけました。 同様の救急システムは現在、40近くの大学、ショッピングモール、コミュニティ、工業団地などに設置され、4分以内の迅速な対応を実現しています。 また、緊急対応のためのオープンプラットフォームを立ち上げ、数万台の自動体外式除細動器(AED)とボランティアをつなぎ、一般の人が地図上でAEDの設置場所をリアルタイムに確認できるようにしました。 一方で、聴覚に障害のある人の応急処置の難しさも懸念されているので、AI技術を活用して120の救急隊にテキストで通報できるバリアフリー応急処置機能を全国の救急センターと連携させています。北京を含む40以上の都市で命を救う役割を果たしています。 このストーリーは、テンセントが人間性を重視し、技術を社会に貢献するためにテクノロジーを活用する企業へと進化していることを証明しました。 他者への思いやりを大切にし、より良い未来を構築する 国連が発表した人間開発報告書「不確実な時代、不安定な生活:変化する世界における未来を形作る」は、COVID-19、気候変動、地政学的緊張、生活費の圧力などの要因により、人類が大きな不確実性な時代に直面していることを主張しています。 この報告書は、私たちの未来の姿や大切にしているものを考え直すきっかけを与えてくれています。また、困難な時代にもかかわらず、生活に確かなものを与えてくれる心温まる物語がたくさんあることも実感させられました。 私たちは周囲の人々を気遣い、世界をより良い場所にしたいと願っています。 雲南省に住む60代のテンセント定年退職者、Guangqian Yang(楊光潛)氏はその1人です。Yang氏は、テンセントのチャリティプラットフォームを通じて、3年間病院でボランティア活動をしていました。Yang氏は毎日自宅からボランティア先の病院まで徒歩で通い、3年間でなんと3000万歩を歩きました。彼は「私はただ自分の役割を果たし、小さな貢献をしたいだけなのです」と述べています。 テンセントの科学技術革新賞(Xplorer Prize)を受賞した南京大学のJia Zhu(朱嘉)教授は、テンセントのカーボンニュートラル研究所と共同で四川省の大沽氷河で新しいタイプの放射冷却技術のテストを行っています。初期段階の試算によると、成功すれば大沽氷河の体積の減少を約80%遅らせることができるといいます。 Yang氏やZhu教授の行動は、スケールや意図こそ異なるものの、「困っている人を助けたい」「地球温暖化から氷河を守りたい」といった、自分自身の利益を超えた他者を思いやる精神において共通しています。 人々に感動を与える製品を作り、地球や社会の課題を解決する 私は以前、テンセントは人々をつなげるプラットフォームや接続ツールだと言ってましたが、それはあくまでもテクノロジーのことを人々に便利を与えるものとして考えていたからです。しかし、社会的な価値観が変化するなかで、私たちはつなぎ手の本質がツール以上に人々を大切に思うことにあることに気づき始めました。テンセントが成功する理由は、私たちが常にユーザーのニーズを真剣に観察し、改善に全力を尽くすことにあると考えています。 少し前に当社が提唱した「CBS三位一体」という概念は、最初は顧客に提供するサービスに限定されていましたが、その後、業務面でも活用され、システムへと変貌し、社会のインフラへと変化していきました。このような優れたサービスは、社会的・世界的な課題の解決に貢献することができます。 テンセントは2021年に持続可能な社会的価値事業部を設立し、公益のデジタル化、教育の革新、介護技術、社会的緊急事態、デジタル文化、FEW(食料、エネルギー、水)など、幅広い分野で社会に役立つものとして活用されています。 私たちは「ユーザーに焦点を当て、技術を向上させる」という使命と、持続可能な社会的価値の理念に基づいて、優しさや気遣いといった感情を実行可能な戦略、行動、製品、オペレーションに具体化することに取り組んでいます。デジタル緊急通報システムだけでなく、私たちのさまざまな技術は幅広い分野で活用されています。 私たちは、Tencent Meeting/VooV Meetingのノイズキャンセリング技術を人工内耳を補聴器に応用し、聴覚に障害のある子どもや高齢者のサポートに活用しました。また、ゲームの技術を使用してインターネット上でコントロールできる工場の建設にも取り組んでいます。さらに、人工知能技術を使用して電波望遠鏡「中国天眼(FAST)」でパルサーを探索する宇宙探査にも応用しています。 社会貢献への投資は、研究開発の投資と同等に重要である 人々への配慮はテンセントの継続的な成長の鍵であり、私はそれが現代企業の発展の基礎であると強く信じています。持続可能な社会的価値への投資は、テクノロジーの研究開発への投資と同じくらい重要です。 このビジョンを実現するには、社会的価値と商業的価値を統合することが不可欠です。社会的価値の創造は、特定の部署の責任ではなく、日々の業務に取り込む必要があります。 WeChat Payは、すでにそのような試みを行っています。数千もの飲食店がWeChat Payの利用者に衛生従事者への寄付を促す「Love Meals with Weixin」「Drinks with Love」キャンペーンを開始しました。 また、WeChat Payはコーヒーショップなどの加盟店と提携し、アプリ上の低炭素データインターフェイスの利用を通じて低炭素消費を提唱しています。 もうひとつの例は、WeChatが障害のある人の就職を支援するために開始した「自立商店」プログラムです。このプログラムは、障害のある人にアクセシブルなデジタルビジネスツールを提供するものです。さらに、コミュニティ団体と協力して、この自立商店での商品購入を促進しています。 こうした身近な社会貢献活動は、ユーザーにとってはとてもありがたいサービスであり、WeChat Payにとっては口コミ効果の向上につながり、社会にとっては問題解決の新しい創造的方法となっています。これらの要素が相互に補完しあい、相乗効果を生んでいるのです。 多くの企業が自社のテクノロジーを優れた方法で活用し、人々と社会に貢献することを願っています。将来的には科学技術を中心にした革新的な動きや、ビジネス能力と社会的目標を統合した新しいコラボレーションネットワークが生まれる可能性があります。それは立体的で、システマティックで、グローバルで、多方面で共創される、善意を目的としたテクノロジープラットフォームになることでしょう。
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2023年のデジタル技術トレンド10選
2022年、我々はIT業界の未来を築く技術をピックアップし、その後の展開について予測をしました。昨年のIT業界ではAIの可視化や新世代のCPUの登場など、さまざまな進展がありました。 さて、2023年はどんな展開を見せてくれるのでしょうか? テンセントは、数百人もの社内外の科学者や技術専門家と協力して、世界を変える主要な最先端イノベーションについて議論と洞察をしています。トレンドを調べる研究チームを結成してから、今年で3年目になります。 今年発表された学術研究報告書「Top 10 Digital Technology Application Trends 2023」において、当社の調査チームは4つの主要なテクノロジー分野について説明しました。 この研究報告書では、これらの分野が社会経済に対してどのような発展と変化をもたらすかを予想しています。それでは、世界的に注目されているIT業界の技術トレンド10選をご紹介します。 1. ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の更なる進化 コンピューターの処理能力は、この数十年で飛躍的に向上しました。半導体チップは微細化し、想像を絶する量の情報を想像を絶するスピードで処理することができるようになりました。さらに、プロセッサーの能力を飛躍的に向上させるスーパーコンピューターも登場しています。これらのHPCは、古典的なコンピューティングシステムと量子コンピューティングシステムを組み合わせたハイブリッドシステムであり、複雑な問題を極めて高速に計算し解決することができます。 HPCは大規模言語モデル、AI生成コンテンツ、自律走行、タンパク質構造予測などのAI技術の活用を通じ、社会に利益をもたらすことができます。 2. ユビキタスコンピューティングは人・機械・モノの融合を加速 コンピューターが機能するにはオペレーティングシステムが必要です。このようなソフトウェアがなければ、コンピューターは使い物にならなくなってしまいます。サーバー、デスクトップPC、ノートPCにとどまらず、スマートフォンにもオペレーティングシステムがインストールされてます。そんな数あるオペレーティングシステムですが、互換性があるとは限りません。つまり、アプリやファイルはオペレーティングシステム依存で、デバイスによっては動作しない可能性があります。 しかし、生活のオンライン化が進むにつれ、IoT(Internet of Things: モノのインターネット)の時代に突入しています。スマート家電、照明、ウェアラブル技術、自律走行車など、近年発売した製品やアプリは、さまざまなデバイスで使用できるUOS(Ubiquitous Operating Systems: ユビキタスオペレーティングシステム)で開発されています。ユビキタスコンピューティングでは、スマートフォンなど1個のデバイスから多数のデバイスを管理・制御することができ、ユーザーの生活をより快適なものにします。 3. クラウドコンピューティングはより発展&普及 近頃、我々は動画のライブストリーミング、ゲーム、写真のバックアップ、業務効率化など、クラウド技術を用いたコンテンツに時間を費やしています。クラウド技術はエンターテインメントから自動車走行までさまざまな業界に変革をもたらし、競争力維持に欠かせないものとなっています。 クラウドサービスへの需要が高まるにつれ、機能はより洗練され、活用しやすくなっていきます。AI、ビッグデータ、デジタルツインなどの技術の進歩は、よりユーザーのニーズに合わせたクラウドネイティブサービスを実現します。 4. 時空間AIが都市を進化へと導く 世界中の各都市の構造は大規模化と複雑化が進んでおり、都市計画はより難しい課題になっています。時空間AIは空間と時間データを収集・分析し、複雑な環境状況や変化を予測することで、都市計画に貢献することができます。 時空間データは、交通、公衆衛生と安全、群衆、エネルギー使用、気候リスクなど複数のシナリオをモデル化するためにいつでも使用することができます。スマートシティはこの技術を利用して、施設やサービスの効率的な需要と供給を実現することができるのです。 英国王立科学アカデミーの特別研究員であるMichael Batty氏によると、時空間AIは私たちがどのように、どこで、なぜ都市に住み、移動するのかについての理解を深める可能性をもっているとのことです。また、より持続可能で公平かつ効率的な未来の都市を設計・管理するのに役立ちます。 5.ソフトウェア定義のエネルギーネットワークで送電網は最適化 2022年、エネルギー価格は世界的な高騰に見舞われるなか、SDEN(Software-Defined Energy Networks: ソフトウェア定義のエネルギーネットワーク)が出現しました。SDENはソフトウェアを使用し、遠隔操作でエネルギーの供給、分配、貯蔵、およびセキュリティを管理・制御します。これらは、エネルギー消費と生産を測定するためのセンサー、アクチュエーター、その他のハードウェアと、配電を管理するためのクラウド、AI、ビッグデータを配備することで実現されます。 デジタルエネルギーネットワークは、希少なリソースの割り当ての柔軟性と効率を向上させ、需要と供給に応じてタイムリーにエネルギーを割り当てることができます。 SDENは再生可能エネルギーを電力網に接続し、ソフトウェアを使用してグリッドバランスを実現することで再生可能エネルギーシステムへの道を開き、化石燃料への依存を減らすための重要なツールでもあります。 6. Web3時代の到来 近年、暗号通貨とNFT市場の下落によりWeb3のリスクについて取り上げられることも少なくありません。Web3のリスクに懸念を持つ人がいる一方で、興味を示す人も増えています。 Web3はインターネットを分散型ブロックチェーンベースシステムに進化させたものです。これまで、我々はイーサリアムなどのブロックチェーンでビットコインをはじめとする暗号通貨の取引をしてきました。そんな技術をビジネス上で運用するには、プライバシーや拡張性の問題を解決しなければなりません。 近年では、プライバシーを保護しながら取引の安全認証を行うことができるソフトウェアが開発されています。安全認証はほんの1秒で完了することができ、Web3はより普及できる見込みです。 7. ロボットは触覚を持つ 触覚は、ロボット工学の分野でも重要な研究対象です。五感のひとつである触覚は、ロボットが作業環境やその特性を理解するうえで重要な役割を果たします。このような知覚は人間とロボットを協調させることができ、一般家庭などのシナリオがない複雑な環境での使用にとって不可欠な要素です。 柔軟な素材と電子部品、機械学習アルゴリズムの革新により、今後1~3年の間に触覚センサーの空間認識と精度が大幅に向上すると予想されます。その恩恵は、産業用ロボットの遠隔操作、医療用手術ロボット、シミュレーショントレーニング、宇宙探査などの次世代を補う分野にも享受されます。 8. デジタルヒューマンは実際に人間と会話できるように かつてはSF映画の世界のものだったデジタルヒューマンが現実世界でも実用できる日が近づいています。実際、そのような技術はデジタルマーケティングやエンターテインメントにおいても非インタラクティブな形で広く利用されています。 デジタルヒューマンの技術は急速な進化をしており、AIチャットの精度もますます高くなっています。近年、ライトフィールドスキャン、人工知能などの技術により、人間との複雑なコミュニケーションを取るようになりました。デジタルヒューマンは、観光、販売とマーケティング、情報と教育など、ゲーム以外の分野にもさらに活用される可能性があります。...